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前のページでは、前立腺がんの検査の「PSA検査」について解説しましたので、このページからは、「直腸診(ちょくちょうしん)」、「生検(せいけん)」、「画像検査」などについて見ていきましょう。
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直腸診(ちょくちょうしん) |
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直腸診とは、肛門から指を入れて直腸の壁ごしに前立腺に触って調べる検査です。前立腺がんや前立腺肥大症の検査としては、安全で基本的なものです。
前立腺がんの場合は、直腸診で触ると前立腺の表面がでこぼこして、石のような固い感じがします。
ただ、直腸診では触れる範囲が直腸側だけに限られているので、前立腺がんが初期であまり進行していない場合では、正確に病気をとらえて診断することができないというデメリットがあります。
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生検(せいけん) |
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生検とは、病変組織の一部を針のような器具を使って採取し、その組織にがんがあるかどうかを調べる検査です。前立腺がんの場合は、PSA検査や直腸診などを行って、がんの疑いがある場合に行われます。
生検により、がん細胞が確認されたとき、前立腺がんであると確定されます。
ただし、1回の生検でがん細胞がなかったとしても、ふたたび「PSA検査」、「直腸診」、「画像検査」などにより、前立腺がんの可能性がある、とされれば、ある程度の期間を空けてから
2回目の生検を行います。
前立腺がんでは、1回目の生検でガン細胞が発見される確率は約70%、2回目で発見される確率は約30%なので、1回の生検だけの結果では確定できないことがあります。
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