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前立腺がん治療での外科療法(手術)は、根治するためには最良の治療方法です。がんが前立腺にとどまっていて、さらに手術による悪影響もなく体力的な問題もなければ、第1選択の治療となります。
高齢者の場合は、基本的には 75歳以上の方には手術は行いませんが、体力的な面やその他の様々な面からみて手術が可能であれば行うこともあります。
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前立腺がんの手術方法 |
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前立腺がんの手術は、まず、前立腺へのアプローチの方法として、お腹を切り開いておこなう開腹手術や、お腹を切り開かずに腹腔鏡という器具を使う手術、また経尿道的手術(けいにょうどうてき しゅじゅつ)などがあります。
そして、前立腺やがんを切除する手術方法は、「前立腺摘出術」、「腹腔鏡下前立腺全摘手術」、「経尿道的前立腺切除術(TURP)」、などがあります。これらについては次のページの「前立腺癌の治療B〜手術U」からくわしく紹介します。
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前立腺がんの手術による合併症 |
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また、手術による合併症にも注目したいところです。手術を行うと、血尿、尿失禁、勃起障害(ED)、排尿障害・尿閉、尿路感染症、などが起こる場合があります。
血尿は、手術後に見られる合併症ですが、まもなく治ります。そして、退院後には、尿失禁や勃起障害(ED)などが起こることがあります。
勃起障害(ED)は、前立腺がんの手術の1つである「前立腺摘出術」を行い、勃起に関わる神経を切除せず温存したとしても、約50%の人に起こるとされています。ただ、勃起障害は時間とともに治る場合もあります。
それでは、次のページでは、前立腺がんで行う手術方法である、「前立腺摘出術」、「腹腔鏡下前立腺全摘手術」、「経尿道的前立腺切除術(TURP)」、などについてくわしくみていきましょう。
※次のページ「前立腺癌の治療B〜手術U」へ続く・・・・
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