※精巣がん・睾丸がんについて最初から見たい方は「精巣がん・精巣腫瘍とは?」のページからごらんください。
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精巣がん(睾丸がん)の治療 |
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精巣がん(睾丸がん)の治療は、がんが発生している精巣(睾丸)を摘出します。転移の可能性がない場合は、摘出して治療が終わり、以後は定期検査のみで経過を観察するのが普通です。このまま転移がなければ、ほぼ
100%治ります。
ただ、CT検査などで転移が見つからなくても、1〜2割は目に見えない転移がすでにあります。転移があると
1〜2年以内に再発するので、がんのある精巣を摘出した後、再発を防止するための治療が追加されることもあります。
精巣がんは集学的治療による効果がとても期待できます。集学的治療とは、手術(外科療法)、化学療法、放射線治療や、ときには免疫療法などのまだ実験的な治療法も合わせて行い、治療することです。
精巣がん(睾丸がん)は、進行がんでも抗がん剤(化学療法)がとてもよく効きます。数コースの抗がん剤治療を行うことで、転移したがんの数を減らしたり、がんを小さくすることができます。数コースとは、抗がん剤を点滴して3週間ぐらい様子を見るのを
1コースとして、それを複数回行うことです。
抗がん剤によりがんを小さくした後、さらに手術によりガンを切除することで、完治する可能性は高くなります。手術の後、さらに抗がん剤による治療などが追加されることもあります。
肺や肝臓など、体の色々なところにがんが転移したとしても、手術や抗がん剤による治療などで治る可能性が高いのが、精巣がん(睾丸がん)の特徴です。ステージT期であればほぼ 100%治ります。転移があるU期・V期でも約80%が治ります。
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