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転移による肺ガンの症状 |
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肺ガンが胸膜に進展して、がん性胸膜炎になると、胸痛、背中痛、せき、呼吸困難などが起こります。
呼吸困難は、がん性胸膜炎により胸水(きょうすい)がたまって肺を圧迫したり、肺門部がんで太い気管支が閉塞(へいそく)して片側の肺全部が無気肺になるようなときに起こる症状です。
胸痛や背中痛は、よく起こる症状で、肺の末端にできた肺野部ガンが胸膜(きょうまく)を巻き込んだり、さらに進行して胸壁(きょうへき)を壊すような場合に起こる症状です。
骨への転移による症状は、ガンが転移した骨の部分からの痛みや、さらに悪化すると骨折が起こります。
脳への転移による症状は、頭痛・嘔吐(おうと)が起こります。また、がんが転移した場所によって、手足の麻痺(まひ)・視力障害などが起こることもあります。
リンパ節への転移による症状は、せき・首のリンパ節がかたくはれる・上半身がむくみ紫色になり呼吸困難になる、などがあります。
「上半身がむくみ紫色になり、呼吸困難になる」という症状が起こる原因は、縦隔(じゅうかく)と呼ばれる左右の肺ではさまれた部分のリンパ節へ転移したガンが大きくなって、上大静脈(じょうだいじょうみゃく)が圧迫されるからです。
それでは次のページでは、肺ガンの初期症状をまとめてみていきましょう。
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