心筋梗塞の症状が出たら、すぐに専門医(循環器内科)に診てもらう必要があります。
心筋梗塞の症状は、胸の締め付けられるような激しい痛みです。さらに、肩、上腕、みぞおち、首の付け根、下あごのあたりにも痛みや圧迫感を感じる場合もあります。
症状は30分〜数時間続くこともあります。対応が遅れると最悪の結果になることもあるので十分注意しましょう。
病院に行ってまず行われるのは、「問診(もんしん)」です。医師から、症状や体調についてや、家族に心臓病の人がいるか、他に病気をしているか、など様々なことを聞かれます。
診察では、「視診(ししん)」、「聴診(ちょうしん)」、「触診(しょくしん)」、「血圧検査」、「血液検査」、などを行います。
視診では、顔色や頸動脈(けいどうみゃく)の浮き上がりなどを調べます。聴診では聴診器により心臓の音や血液の流れる音を聞いて異常があるかを確認します。触診では、頸動脈の脈拍の状態や、胸に手をあてて心臓の具合を調べたり、足のむくみの状態を調べたりします。
血圧検査では、高血圧であるかどうかを調べます。これは高血圧が心筋梗塞になる確率を高くするためです。
血液検査は、心筋梗塞により壊死した心筋細胞の成分が血液中に流出しているかを調べます。これにより、障害の程度などがわかります。
心筋梗塞により行われる検査は他にも、心電図検査、胸部エックス線検査、心エコー検査、CT検査、MRI検査、冠動脈造影検査、心筋核医学的検査(心筋シンチグラム検査)などがありますので、次のページで紹介していきます。
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