心筋梗塞の薬

- 心筋梗塞の薬による治療と心筋梗塞について解説

心筋梗塞薬

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 当サイトでは、様々な生活習慣病の中でも高齢者に見られる病気を中心に解説紹介しています。
 このページでは、心筋梗塞(しんきんこうそく)について解説しています。心筋梗塞は誰でもなりうる病気ですが、特に中年から高齢になると注意したい病気です。そして、心筋梗塞はとても危険な病気なのです。ですから心筋梗塞について理解し、心筋梗塞の症状・原因・治療・検査や、さらに気になる色々な情報・基礎知識などから、心筋梗塞を早期発見・予防できるようにしましょう!
 心筋梗塞について知りたい方のために当サイトが少しでもお役にたてると幸いです。
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心筋梗塞の薬物療法
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     心筋梗塞の薬物療法


 心筋梗塞の治療には、冠動脈に詰まった血栓を溶かしたり、血栓ができるのを防いだりするために薬を使う薬物療法を行うことがあります。

 心筋梗塞の薬は、薬の種類によって服用する期間や量は様々です。患者さんの症状や状態によっては、複数の薬を使う場合もあります。

 医師から処方された薬は医師の指示を守って、飲み忘れることのないようしっかり服用するようにしましょう。

 では、心筋梗塞の治療に使われる薬について少しだけ見ていきましょう。



血栓溶解療法 (けっせん ようかい りょうほう)

 血栓溶解療法(けっせん ようかい りょうほう)とは、血栓溶解薬という薬により、血管(冠動脈)に詰まった血栓を溶かす治療法です。心筋梗塞が起こってからあまり時間が経過していないときに行われることが多いです。

 薬を投与(とうよ)するだけなので簡単な治療なのですが、血栓溶解薬を使っても必ず血栓が溶けるというわけではなく、また薬により詰まった冠動脈が開通しても再びふさがってしまう可能性が高いです。

 さらに、止血していた血栓まで溶かしてしまう(出血性合併症)というデメリットもあることから、日本では冠動脈インターベンション治療が行われることが多いです。

 ただ、なるべく早く詰まった冠動脈を開通させたほうがいいので、簡単にできる血栓溶解療法を使ってすぐに血流を回復させて、そのまま冠動脈インターベンションにより確実に治療していく方法も有効です。

 心筋梗塞の発症から約6時間以内であれば、血栓溶解療法による治療を適応することができます。ちなみに冠動脈インターベンションの治療は、発症から 12時間以内なら適応されます。

 また、血栓溶解薬は心筋梗塞の治療の後に再発予防に使われることもあります。



抗血小板薬 (こう けっしょうばん やく)

 抗血小板薬は、血小板の働きを抑える薬で、上の血栓溶解薬と同じような効果があります。

 血小板とは、血液に含まれているもので、血液を固まらせることで、傷ついた部分の止血をしたり、修復する働きがあります。

 私たちの体にとっては、血小板の働きはとても大切なものですが、血小板の働きにより血栓ができてしまうので、抗血小板薬により血小板の働きを抑えることで、血栓ができるのを防ぐというわけです。



ACE阻害薬 (えーしーいー そがいやく)

 ACE阻害薬とは、血管を広げて血圧を下げる作用のある薬です。高血圧の治療薬として広く使われていますが、心筋や血管を保護して、心不全(しんふぜん)の予防と改善にも効果があります。

 そのため、ACE阻害薬は、心筋梗塞により冠動脈インターベンションや冠動脈バイパス術を受けた後の再発予防に使われます。



高コレステロール治療薬
(こうこれすてろーる ちりょうやく)

 高コレステロール治療薬とは、LDLコレステロール値が高い人に効果的で、ACE阻害薬や血栓溶解薬と同じように心筋梗塞の再発予防のために使われます。

 ちなみに、LDLコレステロールとは、動脈硬化を引き起こす強力な危険因子で、「悪玉コレステロール」と呼ばれているものです。



β遮断薬 (べーたしゃだんやく)

 β遮断薬(べーた しゃだんやく)とは、交感神経のβ受容体(べーた じゅようたい)を遮断して、血圧を上げるカテコールアミンをいう物質を抑えて血圧を下げます。

 また、心臓から送られる血液の量を抑えて心拍量を抑え、末梢血管(まっしょうけっかん)を拡げます。心拍数が多い人、高齢者、狭心症を発症している人などに使われます。

 心筋梗塞では治療後の再発予防に使われることがあります。


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