狭心症の薬

- 狭心症の薬と薬物療法について解説

狭心症薬

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 このページでは、狭心症(きょうしんしょう)について解説しています。狭心症は誰でもなりうる病気ですが、特に中年から高齢になると注意したい病気です。そして、狭心症はとても危険な病気なのです。ですから狭心症について理解し、狭心症の症状・原因・治療・検査や、さらに気になる色々な情報・基礎知識などから、狭心症を早期発見・予防できるようにしましょう!
 狭心症について知りたい方のために当サイトが少しでもお役にたてると幸いです。
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狭心症の薬物療法
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     狭心症の薬物療法


 狭心症の薬物療法は、狭心症が進行して心筋梗塞にならないために、また再発しないように、さらに狭心症の原因となる動脈硬化を治療するために行います。

 狭心症の治療に使用される薬は、発作を抑える薬と血栓(けっせん:血の固まり)が出来ないようにする薬があります。

 発作を抑える薬には、「硝酸薬(しょうさんやく)」、「β遮断薬(べーたしゃだんやく)」、「カルシウム拮抗薬(かるしうむ きっこうやく)」、などがあります。

 血栓が出来ないようにする薬は、「抗血小板薬(こうけっしょうばんやく)」、「抗凝固薬(こうぎょうこやく)」などがあります。

 各薬の解説についてはこのページの下に掲載しています。

 狭心症の治療薬での副作用は、血液が固まりにくくする作用のために、怪我や傷ができたときに血が止まりにくくなったり、内出血しやすくなったりします。

 薬の種類は様々なものがありますが、どれを使うかは患者さんの病状や体調などにより決定されます。また、冠動脈インターベンション冠動脈バイパス術などと合わせて使われうることもあります。

 医師から処方された薬は医師の指示を守って、飲み忘れることのないようしっかり服用するようにしましょう。

 では、狭心症の治療に使われる薬について見ていきましょう。



硝酸薬 (しょうさんやく)

 硝酸薬(しょうさんやく)は、狭心症の発作を抑える薬としてよく使われるもので、冠動脈を広げて血流をよくする働きがあります。

 硝酸薬には、狭心症の発作が起こったときに使う即効性のあるものと、発作を予防するために使う持続性のものの2つの種類があります。

 発作が起こったときに使う即効性のある薬は「ニトログリセリン」があります。ニトログリセリンには錠剤とスプレータイプのものが一般的で、発作が起きたらすぐに使います。錠剤は舌の下で溶かし、スプレーは舌の下に噴射します。効果は 1〜2分ぐらいで現れます。

 発作を予防するために使う持続性の薬には、「硝酸イソソルビド」などがあります。持続性のある狭心症の薬は、予防のために長い期間飲み続ける必要があります。

 硝酸薬の副作用としては、血圧低下、頭痛、ふらつき、などが起こることがあります。



β遮断薬 (べーた しゃだんやく)

 β遮断薬(べーた しゃだんやく)とは、交感神経のβ受容体(べーた じゅようたい)を遮断して、血圧を上げるカテコールアミンをいう物質を抑えて血圧を下げます。狭心症の発作を抑える薬として使われることがあります。

 また、心臓から送られる血液の量を抑えて心拍量を抑え、末梢血管(まっしょうけっかん)を拡げます。心拍数が多い人、高齢者、狭心症を発症している人などに使われます。


カルシウム拮抗薬 (かるしうむ きっこうやく)

 カルシウム拮抗薬(かるしうむ きっこうやく)とは、神経細胞や血管の細胞にカルシウムが入り込むのを抑制することで、血圧を下げる薬です。狭心症の発作を抑える薬として使われることがあります。

 細胞の中にカルシウムが入り込むと、心臓や血管の収縮が起こって血圧が上昇するので、細胞の中にカルシウムが入らないようにすることで、血圧が下がります。

 副作用は、頭痛、動悸(どうき)、ほてり、むくみ、などが起こることがあります。



抗血小板薬 (こう けっしょうばん やく)

 抗血小板薬は、血小板の働きを抑えて、血液が固まりにくくなるようにする薬で、狭心症では、血栓(けっせん:血の固まり)が出来ないようにするために使われます。

 血小板とは、血液に含まれているもので、血液を固まらせることで、傷ついた部分の止血をしたり、修復する働きがあります。

 私たちの体にとっては、血小板の働きはとても大切なものですが、血小板の働きにより血栓ができてしまうので、抗血小板薬により血小板の働きを抑えることで、血栓ができるのを防ぐというわけです。



抗凝固薬 (こう ぎょうこ やく)

 抗凝固薬とは、血液が固まる作用を抑える薬です。狭心症では、血栓が出来ないようにするために使われます。

  抗血小板薬と合わせて、「抗血栓薬(こうけっせんやく)」と呼ばれています。


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