狭心症の診断

- 狭心症の診断と検査について解説

狭心症診断

高齢者の生活習慣病
 当サイトでは、様々な生活習慣病の中でも高齢者に見られる病気を中心に解説紹介しています。
 このページでは、狭心症(きょうしんしょう)について解説しています。狭心症は誰でもなりうる病気ですが、特に中年から高齢になると注意したい病気です。そして、狭心症はとても危険な病気なのです。ですから狭心症について理解し、狭心症の症状・原因・治療・検査や、さらに気になる色々な情報・基礎知識などから、狭心症を早期発見・予防できるようにしましょう!
 狭心症について知りたい方のために当サイトが少しでもお役にたてると幸いです。
高齢者の生活習慣病
トップページ
狭心症 一覧へ
 (心筋梗塞についてはこちら
狭心症の診断と検査A
 スポンサーリンク
     狭心症の検査と診断A


※前のページ「狭心症の検査と診断@」の続きです↓


胸部X線検査 (きょうぶ えっくすせん けんさ)

 胸部X線検査とは、心臓、肺、大動脈、異常をみるための検査です。この検査で、大動脈の石灰化がわかるので、動脈硬化がどれぐらい悪化しているのかの程度もわかります。

 X線検査は胎児に悪影響をあたえることがあるので、妊娠している、もしくはその可能性がある方は医師に申し出ましょう。



心エコー検査 (しん えこー けんさ)

 心エコー検査とは、プローブと呼ばれる超音波発信機を胸に当てて、高周波数の超音波を心臓に発信して返ってくる反射波(エコー)を受信して、心臓の内部を画像化して調べる検査です。「心臓超音波検査」ともいいます。

 この検査により、心臓を立体的にとらえ、心臓の大きさや形、心臓の筋肉や弁の状態、動きの様子、血液の流れなどもみることができるので、心臓の状態をくわしく調べることができます。

 心筋梗塞が起こっている場合は、梗塞により血液が行き渡らなくなり動かなくなってしまっている心臓の場所や範囲を確認することができます。

 エコー検査に使われる超音波は安全性が高いので、身体への負担も小さくすみます。



ドブタミン負荷心エコー検査
(どぶたみん ふか しん えこー けんさ)

 ドブタミン負荷心エコー検査とは、狭心症の診断のための検査で、ドブタミンと呼ばれる血圧と脈拍を上げる薬を点滴して、人工的に心臓へ負荷をかけることで、狭心症の発作を起こして心臓の状態を超音波で調べる検査です。

 この検査では、冠動脈の狭窄(きょうさく:狭くなっている)している部分があるかどうかを判定することができます。普通の心エコー検査では調べることが難しい、発作中の心臓の様子を診ることができます。

 ひざや腰など体の調子が悪いために運動負荷検査ができない方にも行える検査です。



心臓カテーテル検査と冠動脈造影検査

 心臓カテーテル検査とは、カテーテールと呼ばれる細い管を、腕や太ももの付け根から血管に挿入して、血管の中を通して心臓まで到達させて、心臓の血管を調べる検査です。

 冠動脈造影検査(かんどうみゃく ぞうえい けんさ)とは、カテーテールを使う検査の一種です。上で解説しましたように、カテーテールを心臓の冠動脈まで到達させて、造影剤(ぞうえいざい)と呼ばれるものを注入してX線撮影(レントゲン撮影)する検査で、心筋梗塞や狭心症を診断するときにいちばん重要とされる検査です。

 血管はX線撮影では写らないので、造影剤と呼ばれるX線を通さない液体を入れて撮影することで、動脈硬化があるかどうかや血管の狭窄(きょうさく:狭くなっていること)があるかなどの状態を調べることができます。



CT検査

 CT検査とは、X線で身体を輪切りにした断面を画像化して調べる検査で、「コンピュータ断層撮影検査」とも呼ばれます。

 心筋梗塞でのCT検査では、心電図で心臓の動きをとらえながら、カテーテル(細い管)により造影剤(ぞうえいざい)を血管へ注入し、CTで撮影して冠動脈や血流の状態を調べます。

 動脈硬化があるか、また血管の狭窄(きょうさく:狭くなっていること)があるかなどがわかります。

 ちなみに造影剤(ぞうえいざい)とは、X線を通さない薬剤のことで、X線では写りにくい部分をはっきり撮影するために使います。胃をX線撮影するときに白い液体の「バリウム」を飲んで撮影しますが、あのバリウムも造影剤の一種です。



MRI検査

 MRI検査とは、X線検査やCT検査のようにX線を使わず、強い磁場と高周波を組み合わせて、様々な角度からの体の断面を画像撮影することができる検査です。「磁気共鳴画像撮影」とも呼ばれます。

 MRI検査により、心筋梗塞があるのか、心筋に異常があるのか、などを調べることができます。



心臓核医学検査 (しんぞうかく いがく けんさ)

 心臓核医学検査(しんぞうかく いがく けんさ)とは、微量の放射線を出す薬を静脈に注射して、目的の部位に集まった薬が発する放射線を、ガンマカメラと呼ばれるカメラで撮影して画像化し、調べる検査です。

 放射性同位元素(ラジオアイソトープ:RI)を使用するので、「シンチグラフィー」または「RI検査」とも呼ばれます。

 この検査を心筋で行うと、血流の正常な場所と異常な場所や、血流が止まってしまっている場所や、壊死した心筋の細胞の場所などがはっきりわかります。


スポンサーリンク


次のページ「狭心症の治療と手術」へ進む
前のページ「狭心症の検査と診断@」へもどる

狭心症 一覧へ
 (心筋梗塞についてはこちら

高齢者の生活習慣病 トップページへ


高齢者の生活習慣病
動脈硬化
高血圧
高脂血症
糖尿病
肥満
メタボリックシンドローム

脳卒中
脳卒中
脳梗塞
脳出血
くも膜下出血

心筋梗塞・狭心症
心筋梗塞
狭心症

がん(癌)
がんの知識T基礎
がんの知識U治療
がんの知識Vその他
種類別のがん
肺がん
胃がん
大腸がん
肝臓がん
すい臓がん・胆道がん
食道がん
悪性リンパ腫
白血病・多発性骨髄腫
膀胱・腎臓・副腎がん
咽頭がん・喉頭がん
口腔がん(舌・歯肉がん)
脳腫瘍・甲状腺がん
皮膚がん
骨肉腫・軟部肉腫
種類別 女性のがん
子宮がん・絨毛がん
乳がん
卵巣がん・膣・外陰がん
種類別 男性のがん
前立腺がん・精巣がん
Copyright (C) 高齢者の生活習慣病 All Rights Reserved