妊娠性糖尿病

	その他の糖尿病

　その他の糖尿病とは、「遺伝子の異常による糖尿病」、「二次性糖尿病」、「薬物による糖尿病」、などのことです。

　二次性糖尿病とは、他の病気が原因となり発症してしまう糖尿病のことです。「膵炎（すいえん）・膵臓がん（すいぞうがん）などの膵臓病」、「肝炎などの肝臓病」、「感染症」、などになると、糖尿病になってしまうことがあります。

　「薬物による糖尿病」とは、副腎皮質ホルモン剤（ステロイド剤）などの薬物を使うことで発症する糖尿病のことです。

	妊娠糖尿病（妊娠性糖尿病）

　妊娠することで、糖尿病が発症することもあります。

　妊娠すると胎盤から分泌されるホルモンによりインスリンの働きがさまたげられるので、糖尿病が発症しやすくなります。

　妊娠中に発症する糖尿病は、「妊娠糖尿病（にんしん とうにょうびょう）」と呼ばれています。妊娠した女性の約2〜3％ぐらいに起こり、妊娠 20週以後に起こることが多いです。

　妊娠糖尿病は一時的なものである場合が多いので、出産後にはほとんどの場合、正常な状態に戻ります。ただ、数年後、本格的に糖尿病になる場合もあります。また、妊娠を繰り返すことで糖尿病になりやすくなるとも言われています。