インスリン製剤

- 糖尿病とインスリン製剤(インシュリン製剤)について解説。

インスリン製剤とは

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 このページでは、糖尿病(とうにょうびょう)について解説しています。糖尿病は誰でもなりうる病気ですが、特に中年から高齢になると注意したい病気です。そして、糖尿病はとても危険な病気の発症につながる可能性があります。ですから糖尿病について理解して、糖尿病の症状・原因・治療・検査やさらに気になる色々な情報などから、糖尿病を早期発見・予防できるようにしましょう!
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     糖尿病のインスリン療法A〜製剤の種類


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インスリン製剤とは?

 インスリン製剤とは、インスリン注射で体内へ注入する薬(注射液)のことです。

 インスリン製剤は、以前では牛や豚の膵臓(すいぞう)から抽出されていたのですが、現在では遺伝子工学の進歩により「ヒトインスリン製剤」が開発され、使われています。



インスリン製剤の種類

 インスリン製剤には、効果があらわれる時間と、作用の持続する時間の違いにより、下記の6つの種類があります。


▼インスリン製剤の種類
超速効型インスリン製剤(ちょうそっこうがた いんすりん せいざい)
速効型インスリン製剤(そっこうがた いんすりん せいざい)
中間型インスリン製剤(ちゅうかんがた いんすりん せいざい)
混合型インスリン製剤(こんごうがた いんすりん せいざい)
持続型インスリン製剤(じぞくがた いんすりん せいざい)
時効型インスリン製剤(じこうがた いんすりん せいざい)

 それではそれぞれのインスリン製剤について見ていきましょう。



超速効型インスリン製剤
(ちょうそっこうがた いんすりん せいざい)

 超速効型インスリン製剤とは、効きめがあらわれるのがとても速いインスリン製剤です。

 このインスリン製剤を体内へ注射すると、数分以内に効果があらわれてきます。効果の持続時間は短く、だいたい 3〜5時間ぐらいです。

 ですので、超速効型インスリン製剤を注射するタイミングは、食前となります。



速効型インスリン製剤
(そっこうがた いんすりん せいざい)

 速効型インスリン製剤とは、効きめがあらわれるのが速いインスリン製剤です。レギュラーと呼ばれます。

 このインスリン製剤を体内へ注射すると、30分ぐらいで効果があらわれてきます。ただ、効果の持続時間は比較的短く、だいたい 6〜8時間ぐらいです。



中間型インスリン製剤
(ちゅうかんがた いんすりん せいざい)

 中間型インスリン製剤は、体内へ注射すると、1時間半ぐらいで効果があらわれてきます。効果の持続時間は、だいたい 18〜24時間ぐらいです。



混合型インスリン製剤
(こんごうがた いんすりん せいざい)

 混合型インスリン製剤とは、速効型と中間型を混ぜたタイプのインスリン製剤です。速効型の代わりに超速効型を混ぜたタイプのものもあります。

 体内へ注射すると、30分ぐらいで効果があらわれてきます。効果の持続時間は、だいたい 18〜24時間ぐらいです。

 つまり、効果があらわれるのが、速効型インスリン製剤と同じぐらいで、効果が持続する時間が中間型インスリン製剤と同じぐらいとなります。



持続型インスリン製剤
(じぞくがた いんすりん せいざい)

 持続型インスリン製剤とは、効きめが出るのが遅いのですが、効果が長く続くタイプのインスリン製剤です。「遅効型インスリン製剤(ちこうがた いんすりん せいざい)」とも呼ばれます。

 体内へ注射すると、4時間ぐらいで効果があらわれてきます。効果の持続時間は、だいたい 24〜28時間ぐらいです。



時効型インスリン製剤
(じこうがた いんすりん せいざい)

 時効型インスリン製剤とは、効きめがでるのが持続型よりも早く、中間型と同じぐらいのインスリン製剤です。

 作用の持続時間は、1日 1回の注射で約24時間、安定した効果が持続します。



インスリン製剤と副作用

 インスリン製剤により、副作用が出ることがまれにあります。

 副作用の症状は、注射した部分に、痛み、かゆみ、赤く腫れる、皮膚がかたくなる、などが起こります。

 これらの症状は、「インスリンアレルギー」と呼ばれます。

 また、インスリン療法をはじめてすぐの時に全身にむくみが出たり、物がぼやけて見える、視力が下がるなどの副作用が出ることもあります。

 体に何か異常を感じたら、すぐに医師に相談して指示を受けましょう。



 それでは、次のページでは、インスリン療法での注射器の種類と注射の仕方について見ていきましょう。

※次のページ「糖尿病のインスリン療法B〜注射について」へ続く・・・・





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