前立腺肥大(ぜんりつせんひだい)について解説するまえに、まず、前立腺がどんな働きがあって身体のどこにあるのかご存じでしょうか?
前立腺について詳しく知らない方もいらっしゃると思いますので、まず前立腺についてちゃんと知っておきましょう。
前立腺がある場所は膀胱(ぼうこう)のすぐ下の外尿道括約筋(がいにょうどうかつやくきん)という筋肉との間に挟まれて、尿道を囲む形で存在します。外尿道括約筋とは、尿が無意識に漏れださないようにしている筋肉です。
前立腺の前には恥骨(ちこつ)がります。そして後ろには直腸があります。成人の前立腺は、大きさ、形とも栗の実にとてもよく似ています。
前立腺は男性の生殖器(せいしょくき)の一部です。つまり、前立腺は男性にだけ存在する臓器なんです。
前立腺の内部には尿道周囲線があります。本来の前立腺を外線、尿道周囲線を内線と呼びます。
前立腺の中には尿道や 2本の射精管(しゃせいかん)も通っています。射精管とは、精嚢(せいのう)から出ている管で、精子の通り道として尿道につながっています。精嚢がつながっている先の尿道は、尿と精子の両方の通り道になります。
精嚢とは、細長い扁平(へんぺい)な臓器で、膀胱の後面に左右対称にあり、精巣(睾丸)からきた精子を貯蔵します。
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