脳梗塞の手術

- 脳梗塞の手術と再発予防について解説。

脳梗塞手術

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 当サイトでは、様々な生活習慣病の中でも高齢者に見られる病気を中心に解説紹介しています。
 このページでは、脳梗塞(のうこうそく)について解説しています。脳梗塞は誰でもなりうる病気ですが、特に中年から高齢になると注意したい病気です。そして、脳梗塞はとても危険な病気なのです。ですから脳梗塞について理解し、脳梗塞の症状・原因・治療・検査や、さらに気になる色々な情報・基礎知識などから、脳梗塞を早期発見・予防できるようにしましょう!
 脳梗塞について知りたい方のために当サイトが少しでもお役にたてると幸いです。
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     脳梗塞の再発予防B〜手術


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脳梗塞の手術

 脳梗塞が発症し治療したら、再発の予防として抗血栓療法や脳梗塞の危険因子である生活習慣病などの解消などを行っていきますが、それでも脳梗塞の再発予防として不十分である場合や再発してしまった患者さんには「手術(外科的療法)」を行います。

 ただ、手術では起こってしまった脳梗塞を治すことはできません。そして、手術を行うと合併症が発症する可能性もあるので、患者さんの状態によっては手術が出来ない場合もあります。

 脳梗塞の再発予防の手術は、「頸動脈内膜切除術(けいどうみゃく ないまく せつじょじゅつ:CEA)」、「ステント留置術(すてんと りゅうちじゅつ)」、「バイパス手術」、があります。

 それではそれぞれの手術についてみていきましょう。



頸動脈内膜切除術(CEA)
(けいどうみゃく ないまく せつじょじゅつ)

 頸動脈内膜切除術(CEA)とは、動脈硬化により狭くなってしまった血管の血液の通る空洞の部分を元通り広くするために、狭くしている原因の血栓やアテローム(粥腫:じゅくしゅ)を切除する手術です。

 頸動脈とは、首の左右に1本ずつあり、心臓から出た血液を脳に送る血管(動脈)です。

 頸動脈にアテロームがあると、そこに血栓が発生してその血栓が脳の血管まで流れていって詰まってしまうことがあるので、頸動脈のアテロームや血栓を取り除くことで、脳梗塞の再発予防になります。



ステント留置術 (すてんと りゅうちじゅつ)

 ステント留置術(頸動脈ステント留置術)とは、ステントと呼ばれる金属製で網目状の筒型の器具を、動脈硬化により狭くなった頸動脈(けいどうみゃく)の部分に入れて、血流を正常にする手術です。

 ステントを動脈に入れる方法は、カテーテルと呼ばれる細い管状の器具を使います。ステントを付けたカテーテールを足のふとももの付け根の動脈から入れて、頸動脈までカテーテルを通して、頸動脈の狭くなっている部分にステントを設置します。

 ステント留置術は大きな傷をつけずに行えるので、頸動脈内膜切除術(CEA)やバイパス術よりも患者さんへの負担が軽いというメリットがあります。



バイパス手術

 バイパス手術とは、狭くなったり詰まりかけている血管を別の血管につないで血流を正常に戻す手術です。

 脳梗塞の場合は、脳の広い範囲に血液を送っている血管が動脈硬化により血流が悪くなっている時に行います。薬物療法と合わせて行うと、高い予防効果が期待できます。

 手術は、全身麻酔をして、頭蓋骨に穴を開けます。そして、脳の血流が悪くなっている脳の動脈(脳の表面の動脈)に、頭蓋骨の表面に走っている動脈をつなげます。

 ただ、頭蓋骨に穴を開ける大手術になるので、患者さんへの負担も大きく、誰にでも適応できる手術ではありません。


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