神経性頻尿(しんけいせいひんにょう)とは、膀胱や神経に異常や病気がないのに尿の回数が増える頻尿で、心因性頻尿(しんいんせいひんにょう)、膀胱神経症(ぼうこう しんけいしょう)ともいいます。神経性頻尿がみられる方のほとんどは夜間の頻尿は起こりません。
神経性頻尿の原因は、精神的な要因やストレス、恐怖心などの心理的な要素がからんでいます。極度に緊張したりすると、トイレが近くなったりすることは、経験のある方もいらっしゃるでしょう。
ただ、一時的な緊張などによる頻尿が日常的になり、生活に支障をきたしてしまうようになると問題です。
神経性頻尿の治療は、原因が精神的なものなので、特別な治療の必要はありませんが、膀胱容量が正常であることを確認するために、一日の排尿回数と排尿量を記録して、膀胱容量を確認します。
そして、場合によっては、膀胱の過敏性をやわらげ、余分な収縮を抑える抗コリン薬や、心因的な要素が強い時には抗不安薬や自律神経調整薬などを使用することもあります。
神経性頻尿は、頻尿の中でも、膀胱炎を原因とする頻尿の次に多くみられます。 |