|
卵巣と卵巣癌 |
|
|
卵巣がん(卵巣癌)は、卵巣という子宮の両わきに一つずつある親指ぐらいの大きさで楕円形の臓器に発生する癌です。
卵巣には卵子が存在します。また、女性ホルモン(卵胞ホルモン、黄体ホルモン)などを分泌する働きがあります。
卵巣は、表面上皮(ひょうめんじょうひ)、胚細胞(はいさいぼう)(卵細胞)、性腺間質(せいせんかんしつ)、間質、により形成されています。そしてそのどの部分にも腫瘍は発生します。
卵巣は、体の中でも最もいろいろな種類の腫瘍(しゅよう)ができる場所です。腫瘍は大きく、良性群、中性群、悪性群に分けられ、悪性の代表がガンです。
|
卵巣腫瘍と癌 |
|
|
卵巣の腫瘍は、発生する組織によって分けられています。卵巣の表面の細胞から発生する「上皮性腫瘍(じょうひせい しゅよう)」は、卵巣の腫瘍では最も多く見られるものです。
そして、上皮性腫瘍には、「良性腫瘍」、「悪性腫瘍(上皮性がん)」、「良性と悪性の中間的な性質の腫瘍」があります。上皮性腫瘍はさらに
5つの細胞型に分かれています。
ただ、卵巣にできる腫瘍はほとんどが良性です。悪性の腫瘍である場合は、90%が上皮性がん(じょうひせい がん)です。上皮性がんとは、卵巣の表面の細胞にできるがんのことです
上皮性がんの次に多いのが、胚細胞(はいさいぼう)に発生するがんです。肺細胞とは、卵子のもとになる細胞です。
また、乳がんや胃がんからの転移による卵巣ガンもあります。これは「転移性卵巣がん」と呼ばれます。
|
卵巣癌と年齢 |
|
|
卵巣がんは、40歳以上〜70歳代の人に多く発生します。ただ、卵巣がんは子供から高齢者まで幅広く発生する癌でもあります。
|
早期発見が難しい |
|
|
卵巣がんは死亡率の高い癌です。その理由は、早期の卵巣がんでの自覚症状がほとんど現れないこと、そして検査や診断が難しいところにあるといえます。
卵巣がんを早期で発見できる確率は低くて、10%を下回ります。つまり、病院などで卵巣がんと診断される人のほとんどが、がんが骨盤の外までに広がってしまっています。
|