前立腺がんが転移する場所は、リンパ節や、肺、肝臓、骨などです。病期(ステージ)でいうと「病期D」に分類されます。
前立腺がんが、骨盤、腰椎(ようつい)、胸椎(きょうつい)、脊椎(せきつい)にまで転移してしまうと、転移した骨の部分の痛みや骨折、下半身のむくみ、貧血、などの症状が起こります。
前立腺がんが転移した状態(「病期D」の状態、進行がん)の場合の治療は、ホルモン療法(内分泌療法)が主に行われます。ホルモン療法とは、薬を使い、精巣(せいそう)からの男性ホルモンの分泌を抑えたり、前立腺の細胞が男性ホルモンに影響されないようにするための薬物療法です。
前立腺がんの増殖は、男性ホルモンに深く関わっているので、男性ホルモンの分泌を抑えることで、がんを縮小・進展することを防ぐことができます。
ただ、ホルモン療法である程度がんの進行を抑えることができても、がんを根治させることはむずかしいです。
ホルモン療法に関してくわしくは「前立腺がんの治療D〜ホルモン療法」のページをご覧下さい。
前立腺がんで転移がある場合の生存率は、リンパ節転移がある場合の5年生存率が
約30%〜50%、遠隔転移がある場合の5年生存率が 約20%〜30%、です。※数値はあくまで目安です。
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